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鼻炎治療剤など花粉関連薬が大きく前年割れ「市販薬市場トレンド」/インテージヘルスケア

インテージヘルスケアは、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2020年4月度 市販薬市場トレンド」を発表した。

 

●2か月連続で過去5年間の4月で最低値となった「市販薬市場の販売金額推移」

4月度の市販薬の市場規模は863億円、前年同月比91.7%で、2か月連続の前年割れとなった。過去5年間の4月の販売平均を100とした場合の指数で見ても94.8と前月に引き続き最低値となる。

不調の大きな要因として、鼻炎治療剤やアレルギー用目薬などの花粉関連薬が前年を大きく割り込んだことなどが挙げられる。
また、新型コロナウイルス感染拡大による影響は、3月に引き続き多くの薬効で見られている。

 

●殺菌消毒剤漢方薬などが前年比プラス外出自粛でドリンク剤、ミニドリンク剤が不振

[好調だった薬効]

「主要薬効の販売金額および前年比」を見ると、販売金額上位10薬効のうち、前年同月より好調だったのは、漢方薬、解熱鎮痛剤、殺菌消毒剤の3薬効。
漢方薬は、肥満対策関連の商品は不振だったものの、3月に引き続き葛根湯や麻黄湯などの風邪関連の漢方処方が売れ、全般的に好調だった。
殺菌消毒剤は、新型コロナウイルス感染に対する予防意識の高まりから、前年同月比277.4%と大幅に伸長。新規参入するメーカーも増え、これを後押ししている。中でもジェルタイプの手指消毒剤が前年同月に対し12.8倍の23.7億円と今までにない販売金額を更新。

また感染症対策商品として、うがい薬も同3.7倍の19.1億円と大幅伸長が続いている。

[不調だった薬効]
3月に引き続き花粉関連薬が不振だった。

特に鼻炎治療剤は前年同月比65.3%と大幅なマイナスとなっており、花粉症シーズン後半の飛散量が前年よりも少なかったという報道を裏付けている。
総合感冒薬は前年同月比87.9%。2月25日に決定された政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本指針」を受けて買いだめされた結果、いわゆる家庭内在庫が増えて売れなかったものと考えられる。
訪日観光客が激減したことにより、インバウンドで人気の外用鎮痛消炎剤、解熱鎮痛剤、ビタミンB1剤などの銘柄では、大きく販売不振となった。
また、出勤・旅行・外飲みなどの外出自粛の影響で、店頭で購入してその場で飲めるドリンク剤やミニドリンク剤の1本タイプや、二日酔い対策、胃腸内服液などの販売に落ち込みが見られている。


◆SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 ※2018年4月度から調査設計を変更
対象業態:OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア:全国
調査店舗数:3,245店舗
データ収集方法:POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー:医薬品、指定医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目:各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など

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