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腸内の”美肌菌”を増やす独自成分「フローラコントローラISR」を開発/桃谷順天館

創業135年の桃谷順天館グループ(大阪市中央区)は、肌の美しい人に存在する3種類の腸内細菌を研究し、それらを増加させる成分「フローラコントローラISR」を開発したことを発表した。

 

このフローラコントローラISRを配合したサプリメントの実証実験では、腸内細菌叢が変化し、結果として美肌に関係する腸内細菌‘美肌菌’存在量、肌の角質水分量、肌弾力UPの結果を確認。

この結果を同社が保有する肌データで換算すると、‟マイナス約9.6歳“の肌に相当するとし、この技術を2019年9月に特許出願している。

 


◆研究背景

同社は、「年齢を重ねても肌の美しい女性は他の女性と何が違うのか?」。この考えから研究をスタートさせた。40-50代の女性の肌の状態や生活習慣、食生活やヒト細菌叢等の様々なデータを評価したところ、腸内細菌叢に違いがあることが判明したことから、腸内細菌をデザインする“飲むフローラコントローラ”の開発に着手。創業からの強みである細菌叢やその制御技術を活用し、‘腸内細菌’をコントロールする技術を開発した。

 

◆研究内容

40~50代の女性を対象に、肌のパラメーター(水分量や弾力等)、食生活や生活環境、細菌叢(皮膚、腸、口腔)等を解析。その結果、年齢を重ねても肌の美しい女性には、特定の腸内細菌‘美肌菌’が多く存在したことを確認。この‘美肌菌’に着目し、腸内細菌叢をコントロールし、美肌に導く“フローラコントローラISR”を開発した。

 

◆実証実験①

美肌の検証試験 40~59歳までの女性(1年以内に美容医療を受けていない・1カ月以内に抗生物質を摂取していない方)を対象に、肌パラメーター(水分量や肌弾力等の19項目)、身体活動状況や食生活、運動習慣、そして皮膚、腸内、口腔の細菌叢についての調査を実施。 上記肌パラメーターから独自の評価方法によって美肌スコアを算出し、そのスコア値により、美肌群、一般群を定義し、各項目との比較解析を実施した。(p<0.05水準で有意差とした) 解析結果より、美肌群、一般群では、年齢に関する比較差は無いが、美肌群の方が美肌スコアが高く、特定の腸内細菌‘美肌菌’の存在割合が高いことが示唆された。

◆実証実験②

腸内細菌叢のコントロールによる美肌の再現 上記研究結果より発見した、美肌群に有意に存在割合が多い腸内細菌‘美肌菌’を増加させ、美肌スコアを上昇させるべく、その‘美肌菌’を増加させる処方を施したサプリメントを開発し、実証実験を実施。 40~59歳までの女性(1年以内に美容医療を受けていない・1カ月以内に抗生物質を摂取していない方)12名を被験者として、上記開発したサプリメントを摂取してもらい、①摂取前、②1カ月間の摂取後、③摂取をやめた1カ月後の3点で、肌パラメーター及び腸内細菌叢を比較した。

図1.サプリ服用期間と測定のタイミングについて

 

◆結果

サプリメント摂取前、及び、摂取1カ月後の腸内細菌叢の比較試験から、美肌群に有意に存在割合が多い腸内細菌‘美肌菌’が、約25%増加(p=0.027)(図2)していることが認められた。肌の水分量が約30%増加し(p=0.043)(図3)、肌の弾力も約8%(p=0.0032)(図4)増加した。よって、このサプリメントが特定の腸内細菌‘美肌菌’を増加させ、水分量や肌弾力のスコアを上げ、美肌に導くプレバイオティクスサプリとして効果があることを確認。この技術を、飲むフローラコントローラISRとし、2019年9月に特許を出願した。

図2.サプリメント摂取1ヶ月後の美肌菌存在量(割合)(p<0.05、N=12)

 

図3:肌測定:角質水分量 (P=0.043)(左から、摂取前・摂取後)

サプリメント摂取1ヶ月後に水分量が有意に増加(30%UP)

 

図4:肌弾力

サプリメント摂取1ヶ月後に肌の弾力が向上


同社では、フローラコントローラISRを実際の食物や飲料で摂取しようとすると、非常に困難なため、手軽に摂取できる商材としての商品化に向け研究開発を進めており、同社のプレステージスキンケアブランドである「RF28」から2020年6月発売を予定している。

 

<桃谷順天館 HP>

https://www.e-cosmetics.co.jp/

 

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