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従来の商品開発では営業担当を通して静岡の工場で行っていた試作プロセスだが、今後はADC内ですべて完結できる。商品開発効率が大幅にアップする上、試作品の味や色などをその場で顧客自身が確認できることから、ニーズに寄り添ったより細やかなサービスが提供できるようになった。
ADCには約300種類の原料が用意され、試作可能形状は、ハード、錠剤、錠剤、顆粒、ゼリー、ソフトカプセル(内容物のみ)である。
ADC内には専門の技術者が常時3人居り、大型スクリーンを通して静岡の製造・製材担当者ともリモートでディスカッションできるため、さまざまな視点でこれまで以上に“濃い”ディスカッションが可能となっている。
また、大型スクリーンを通して2次試作の現場をリモートでチェックできる点もウィズコロナ時代の大きなポイントである。取締役の又平芳春氏は「製造現場の実地見学がルールとなっている会社もたくさんあるなか、リモートで見学できるのは顧客にとってのメリットになると思う」と話す。リモートでは現場をズームして映すこともできるため、顧客は実際に現場で見るよりも、より詳細にチェックできるだろう。
代表取締役会長兼社長の石川泰彦氏はメディア見学会の際「ADCを通して、①お客様と一緒になって②価値と高品質を創り出す、点が大事なところ。これまで以上に“サービス”に力を入れていきたい。試作時間の短縮とともに本生産も半分以下の時間で進めていける体制を整えていく」と力強く話した。