全国ドラッグストアにおける2020年12月の1店舗あたりの購買金額は前年同月比3.5%減少した。1店舗あたりのレシート枚数は前年同月比6.3%減少、1レシートあたりの購買金額は3.0%増加し、ワンストップショッピングの拡大で、レシート枚数減は来店頻度減、購買金額増はまとめ買いの消費動向が継続傾向にある。
手洗い・自宅調理増で「ペーパータオル」需要伸長
タオル共用忌避する傾向も
カテゴリ別売上伸び率(対前年比)を見ると、「殺菌消毒(指定医薬部外品)」「ハンドソープ」などの感染症対策商品が引き続き売り上げを伸ばしている。
当月伸び率1位の「ペーパーハンドタオル・用具」の売り上げは前年同月比で約4倍と大きく伸長した。家庭内感染に対する意識の高まりか、タオルの共有を避けペーパータオルを使う人が増えているとみられる。また、6位「つゆ」や、7位の「竹輪」などの伸長から見ると、自宅で調理する機会も増えており、在宅であっても手洗い需要は伸び続けていることがうかがえる。
12月の消費傾向としては、年末に需要が伸びる「住居用洗剤」の売り上げが、前年同月比約24%増加。2020年の総決算は、コロナウイルス感染症の流行による衛生意識の高まりや、在宅時間が増加したことにより大掃除に取り組む人が増えたことがうかがえる。