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トルラ酵母由来β-グルカンの生理活性と機能化を学会にて発表/三菱商事ライフサイエンス

三菱商事ライフサイエンス(東京都千代田区)では、微生物による発酵技術を中心とした研究開発を進めている。

同社バイオサイエンス研究所では、自社で製造するトルラ酵母由来のβ-グルカン類の生理活性と機能材料化に関して崇城大学と共同研究を行っており、その中で、β-グルカンにヒドロゲル形成能や3重らせん構造内部へ機能性分子を取り込む機能があることを確認。また、生理活性機能として、腎疾患の発生を抑制する―可能性も示唆されたことを発表した。

 

【主な研究成果】

・トルラ酵母を原料として分離取得されたβ-グルカンはヒドロゲル形成能を有しており、加熱によって体積収縮を起こす熱応答性ゲルであることを確認した。

・得られたβ-グルカンは、その3重らせん構造内に、カーボンナノチューブなどの機能性分子を取り込む機能を有することを確認した。

・この機能を利用して、カーボンナノチューブの他、疎水性色素、紫外線吸収剤を可溶化することにも成功し、医薬品や化粧品材料への応用が期待される。

・また、ラットへの経口投与試験の結果、体内尿素窒素と血清クレアチニンの濃度低下がみられ、腎疾患を抑制する生理活性機能が示唆された。

 

この研究結果は、「第69回高分子学会年次大会(2020年5月29日)」にて発表する予定だ。

 

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