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【2月期月次業績】6社が売上昨対20%以上増、絶好調の共通点は?

上場ドラッグストア企業の2020年2月度の月次速報が各社から発表された。各社とも好調で、前年同月比でスギHDと薬王堂HDが28.6%増、クリエイトSDHDが26.6%増、ウエルシアHDが25.0%増、クスリのアオキHDが24.3%増、Genky DrugSoresが20.7%増と6社が20%以上も売り上げが伸長し、全社が前年度を上回っている。

特に好調だった6社の共通点を探ると、薬王堂HDとクリエイトSDHD、クスリのアオキHD、Genky DrugSoresは「郊外型・食品強化型」がメイン、スギHDとウエルシアHDは、食品強化を図りながらも、調剤を併設し「ヘルスケア型」をつらぬく業態をメインとしている。さらに6社が共通しているのは「インバウンドに頼らない」ということだ。

これまで「インバウンド」をねらうために「都市・繁華街立地」において「ビューティー強化」を展開してきたドラッグストア企業が、新型コロナウイルスの影響で、中国を中心とした訪日観光客が減少し、インバウンドの売り上げが伸び悩みながらも、“コロナ特需”でマスク・消毒液などの予防関連品とデマ拡散による紙製品、そしてプラスアルファの想起購買で、その穴を埋め、十分すぎる売上でその上に花を咲かせた。

一方、初めからインバウンドとは無関係なロードサイドで、食品強化・ローコスト運営をしてきたドラッグストア企業もしくは、インバウンドを視界のギリギリに置きながらも、地方都市のダウンタウン、サバーバン、ルーラルで「健康を中心とした万事屋」として利用されてきたドラッグストア企業は、“コロナ特需”をそのままオンしたことから、前年同月比が非常に高くなっている。これが冒頭の6社だ。

さらに言えば、こうした業態は、非常に強いワンストップ性を持っていることから、安倍総理による臨時休校措置によって、早く春休みが到来した子供たちに対応する母親たちの“食の買い場”としても活用されている。まさに小売業界に吹き荒れる逆風を、追い風としたドラッグストア企業だと言える。

いずれにしてもドラッグストア業界は、かつての画一的な店舗展開、価格一辺倒な競争から脱却し、今日“各社の色”が単月の業績にもはっきりと数字に表れることが明白となった2月だった。

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