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熟成ホップはハーブの一種であるホップの機能をそのままに苦味を低下した素材。キリン独自の製法で苦味を通常のホップの約10分の1に抑え、食品に活用しやすい形にした。
同素材の機能は複数の臨床試験で確認されている。
45〜64才の健常中高年60人を熟成ホップ摂取群とプラセボ群に分けて12週間摂取させたのち、注意集中力を評価するSTROOP試験を行ったところ、熟成ホップ摂取群はプラセボ群と比較して問題への回答時間の差が短縮。注意集中力の向上が確認されている。また、同試験では、熟成ホップを摂取させた群では集中力が必要な作業を行った後の疲労感がプラセボ群と比較して有意に少ないことも確認されている。
その作用機序は、脳腸相関によるものと考察されている。非臨床試験では、熟成ホップが小腸の苦味受容体に作用し迷走神経を活性化させること、熟成ホップ摂取により脳内で神経伝達物質であるノルアドレナリンが増加することを確認。同物質の増加が、記憶力向上や思考時の疲労感低減に役立つと考えられている。
そのほか、熟成ホップ摂取による記憶想起力向上や体脂肪低減なども臨床試験で明らかとなっている。
同社は「ホップの力で社会課題を解決する」理念のもと、ホップの価値を啓蒙する活動を加速させていく。(熟成ホップの素材供給は現在対応準備中)