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【注目企業インタビュー】「真のリスク因子は『小型LDL』」株式会社シクロケム・寺尾社長に聞く

LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、動脈硬化や冠動脈疾患を引き起こすリスク因子だと考えられてきた。一方、近年の研究ではLDLは直径25・5㎚を境に「大型」と「小型」に分類でき、真のリスク因子は「小型LDL」であることが明らかにされている。

シクロケム(東京都中央区)では、一般消費者や医療関係者に向けてその危険性を訴えるとともに、機能性食品を活用した「小型LDL」対策を提案。今月12日には新著「動脈硬化と突然死の知られざる原因!小型LDLコレステロールの怖い話(宝島社)」を発刊した同社の寺尾啓二社長に話を聞いた。

 

―小型LDLの危険性についてはさまざまな研究成果が報告されています。

寺尾 約1万人の健常者および冠動脈疾患(CHD)患者を対象としたコホート研究では、健常者とCHD群で総LDLおよび大型LDLの数値に

有意差は見られませんでしたが、CHD群では小型LDLの数値が健常者よりも有意に高く、また数値が高いほど重症度が増すことや再発リスクが高いことが分かりました。

また、糖尿病の治療薬であるSGLT2阻害薬を摂取すると血中LDLの上昇が認められましたが、何故か血管疾患による死亡リスクが低下したことも判明しました。従来の常識では考えられないことですが、これはSGLT阻害剤によって大型LDLが大幅に増加したものの、リスク因子の小型LDLが減少したためだと考えられています。

 

―そうした事実は医療関係者にもあまり知られていませんね。

寺尾 「善玉」と言われるHLDと「悪玉」と言われるLDLの数値やその比率(LH比)は健康診断の指標として今も用いられていますし、LDLの数値が高いと「高コレステロール血症」と診断され、医薬品による治療の対象となります。

しかし、LDLは細胞膜の形成など身体機能の維持に必要な物質であり、問題となるのは「小型LDL」の数値です。これからの健康診断は、本当のリスクを知るために小型LDLの基準値を設定することが必要です。

小型LDLは動脈硬化や冠動脈疾患による突然死のリスクを高めるとともに、血管疾患を抱える人は新型コロナウイルス感染症が重症化しやすいとの報告もあります。

今回の新著では、小型LDLが危険な理由やコレステロールと上手に付き合う生活習慣について解説しています。

一般消費者の方に加え、医師や薬剤師などの医療関係者の方にもぜひ読んでいただきたいです。

 

―小型LDLをコントロールする方法は。

寺尾 昭和大学の研究では、小型LDLの増加に中性脂肪と耐糖能が大きく関与することが判明しています。当社が販売を行っているα‐オリゴ糖(α‐シクロデキストリン)は、食後の血糖値および中性脂肪の顕著な上昇抑制作用を持ち、「糖」と「中性脂肪」の両面から小型LDLを抑制することが実際にヒト臨床試験で確認されています。

バランスの良い食事や日常的な運動とともに、毎食2gのα‐オリゴ糖を摂取することが小型LDLを低下させるために有効だと考えられます。

当社では新たに「コサナ・モンゴル社」を設立し、耐糖能をさらに効果的に改善するキャメルミルク-α-オリゴ糖粉末および中性脂肪を下げる亜麻仁油-α-オリゴ糖粉末を近日上市する予定です。

小型LDLを上手くコントロールするために、これらのサプリメントを活用して欲しいです。

 

「動脈硬化と突然死の知られざる原因!小型LDLコレステロールの怖い話」

(著者/寺尾啓二、定価/1400円(税別)発行/宝島社

 

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