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【ヘルスライフビジネス11月1日号】注目記事ピックアップ③「常識を疑ってみる!第7回」北里大学東洋医学総合研究所所長・小田口浩氏に聞く

北里大学東洋医学総合研究所所長・小田口浩氏に聞く

 北里大学東洋医学総合研究所所長で心臓血管外科医として10年のキャリアを積んだ小田口浩医師が、ある転機を経て、やがて出会った漢方の世界。自身が体感した漢方の切れ味に感動し、それ以来、漢方の道を究めることになった。

 そして今、日本の漢方医療の最高峰である北里大学東洋医学総合研究所の所長として「漢方を通じて笑顔あふれる社会を実現する」という思いを携えて東洋医学の普及に取り組む小田口氏に、漢方の神髄を伺った。(ジャーナリスト・後藤典子)

 

「私が最初に漢方を処方したのは、風邪に葛根湯でした」多剤を服用する高齢の患者に、さらに数種類の風邪薬を追加することを回避しようと、思いついた対応策が漢方だった。しかし、そんな私を「葛根湯医者」と呼んだのが、調剤薬局の薬剤師だ。「風邪だからと誰にでも葛根湯ではない。人によって、状態によって、使う漢方は違うんですよ」と叱られた。
「心臓外科では目に見えるものをロジカルに修正していく医療だったが、漢方は理屈じゃなくて古来の経験の下に治療していくという、そのことに最初は違和感がありましたね」

その違和感が吹っ飛んだのが、自身がインフルエンザに罹ったときだ。「麻黄湯」の一服が見事に効いて、一晩で回復したばかりか、解熱剤などを使った時の後味の悪さがない。すこぶる気分の良い回復を体感し、漢方のすごさを認識したという。
「現代医学は病気の原因を見つけて、その原因を排除すべく明確なターゲットを決めて、細分化された専門領域で治療します。原因を一つ一つ潰していけば治るという論理です。ただ人の体というのは、大きなシステムで動いているので、一部で起きたことが外に影響を及ぼすこともあれば、その一部を治療することで他とのバランスが悪くなることもあるのです」

つまり漢方は、精神面も含めた心身のバランスを整える医療だという。

 

続きはヘルスライフビジネス11月1日号をご覧ください。

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