健康食品情報や機能性食品ビジネスの最新トレンドを配信

ARCHIVE
記事

「器具・容器包装ポジティブリスト」6月1日施行

食品衛生法改正に基づく器具・容器包装のポジティブリスト制度が本年6月1日施行となる。

現行ではわが国は器具や容器包装についてはネガティブリスト制度(使用を原則認めた上で使用制限物質をリスト化)を採用しているが、改正によってポジティブリスト制度へ移行となる。ポジティブリスト制度は使用を原則禁止した上で、使用許可物質をリスト化する方法で、米国やEU、インド、中国などが採用している。

3月12日に行われた国立医薬品食品衛生研究所元食品添加物部長の河村葉子氏の講演(食品安全グローバルネットワーク主催)で、注意が必要なのは容器で最も使用が多い合成樹脂であることを強調し、合成樹脂の構成成分となるポリマーについて、「新制度では使えるポリマーの種類が決められる」とした。但し、全体の2%以下のものなら問題ないとしている。

また、もし認められていないポリマーを用いた器具・容器が使われていたことが判明した場合、食品衛生法に基づいた指導・措置を受けることになるが、この際、対象となるのは器具・容器を最終的に用いて食品を製造したり、食品を販売した事業者が対象となることもあり得る。但し、仕入れ先から虚偽の説明を受けたなどの場合は責任をとらないで済む可能性も有り得る。

また、食品衛生法改正により新設された「第50条四」では器具・容器包装を販売したり、製造・輸入した事業者はどのような原材料なのかなど、販売先に説明することを求めている。

6月1日からの新制度施行で、実際に使用できる合成樹脂は決まりつつあるが、河村氏によると「仮に制度施行後に新規性の成分で用いた樹脂を用いるために届け出しようとした場合、許可が出るまでたいへんな時間を間がかかる取扱い事業者は注意しなければいけないし、今後食品メーカーも使っている器具・容器の材質について十分な確認をしていくことを勧めたい」と話した。

一覧に戻る